2011年12月08日
「宗教」について②
狩猟や農耕を中心とする地域では今でもアニミズムは色濃く残っています。
発展途上の地域で信仰されてるアニミズムは程度の低い信仰と思われがちですが、実はそうではありません。(その辺は後に書くとします)
日本の伝統的信仰である神道(しんとう)などはアニミズムの発展形の多神教と呼ばれるもので、
他にもゼウス・アポロン・アテナで有名なギリシャ神話や
ガネーシャ・シヴァなどで有名なヒンドゥー教もアニミズムの発展形の多神教信仰です。
また多神教やアニミズムには共通点がいくつかあります。
それは神様の数が多いということ。また拠り所とする経典がないので教義の内容がいまひとつハッキリしないこと、そして教祖がいないので言い伝えや神話など民間伝承で今日まで伝えられてきたことなどです。
「八百万の神」と言われるように日本の神社には今もなお色んな神様が祀られているしヒンドゥー教もキリスト教・イスラム教に続き世界で3番目に信仰する人が多い、つまり信者数が多い宗教です。
しかしその一方でギリシャ神話を信仰する人はほとんどいません。
何故ならアニミズムや多神教の多くはそのあとに生まれたキリスト教・イスラム教など唯一絶対神のみを崇拝する一神教に取り込まれたり追い払われたりしてきたからです。
つまりアニミズムや多神教は色んな宗教に良い部分は吸収され都合の悪い部分は駆逐されてきたという背景があります。
先ほどアニミズムは決して程度の低い信仰ではないと言いましたが、一神教の圏内ではやはり程度の低い信仰だと思われています。
が、しかしその一神教を信仰する人たちの間でもアニミズムが見直されて来ています。
自然とのつながりを回復させてくれる癒しの思想として、
またフロンティアスピリッツの末見えてきた自然に感応しない生き方の反省として
アニミズムって言うのも有りなんじゃないか?と思われてきました。
自然と共存共鳴してきた日本人の、奄美の人たちの持っているアニミズム的価値観は今まさに見直されてるのです。

<続く>
発展途上の地域で信仰されてるアニミズムは程度の低い信仰と思われがちですが、実はそうではありません。(その辺は後に書くとします)
日本の伝統的信仰である神道(しんとう)などはアニミズムの発展形の多神教と呼ばれるもので、
他にもゼウス・アポロン・アテナで有名なギリシャ神話や
ガネーシャ・シヴァなどで有名なヒンドゥー教もアニミズムの発展形の多神教信仰です。
また多神教やアニミズムには共通点がいくつかあります。
それは神様の数が多いということ。また拠り所とする経典がないので教義の内容がいまひとつハッキリしないこと、そして教祖がいないので言い伝えや神話など民間伝承で今日まで伝えられてきたことなどです。
「八百万の神」と言われるように日本の神社には今もなお色んな神様が祀られているしヒンドゥー教もキリスト教・イスラム教に続き世界で3番目に信仰する人が多い、つまり信者数が多い宗教です。
しかしその一方でギリシャ神話を信仰する人はほとんどいません。
何故ならアニミズムや多神教の多くはそのあとに生まれたキリスト教・イスラム教など唯一絶対神のみを崇拝する一神教に取り込まれたり追い払われたりしてきたからです。
つまりアニミズムや多神教は色んな宗教に良い部分は吸収され都合の悪い部分は駆逐されてきたという背景があります。
先ほどアニミズムは決して程度の低い信仰ではないと言いましたが、一神教の圏内ではやはり程度の低い信仰だと思われています。
が、しかしその一神教を信仰する人たちの間でもアニミズムが見直されて来ています。
自然とのつながりを回復させてくれる癒しの思想として、
またフロンティアスピリッツの末見えてきた自然に感応しない生き方の反省として
アニミズムって言うのも有りなんじゃないか?と思われてきました。
自然と共存共鳴してきた日本人の、奄美の人たちの持っているアニミズム的価値観は今まさに見直されてるのです。

<続く>
2011年12月03日
膨大なテーマですが「宗教」について①
宗教はいつごろ生まれたものか?
それは人間が生まれてからだろうが実のところ分からない。
それは人類がいつごろ進化の過程で「人」となったのかハッキリしないから。
でも人類と共に宗教は生まれ育ってきたことは間違いないでしょう。
木の上で生活をしていた人類の先祖が地上に降り、木の実などからより大型の動物を狩猟によって食料にするようになった。
この過程こそが霊長類の一種でしかなかった人類の祖先がホモサピエンスへと変わっていった段階でもあったでしょう。
10万年前ネアンデルタール人が死んだ同族の者たちを埋葬していたことは明らかになっている。彼らは遺体を土に埋め想の上に石を乗せた。
どんな生き物も死んでしまう。それは自分も自分が愛した人たちも例外ではなく死んで行く。その現実を知ったとき人類は自分自身ではどんな抵抗をしてみせても無意味な力がこの世界に存在していることに気付いた。でも愛した人たちがこの世から完全に消え去ってしまうとは思いたくない。どこかで見守ってくれてると思いたい。
そこで死んだ人間の霊魂が、草や木や山、川、土地などなど森羅万象全てに宿るという考え方つまりアニミズムが生まれた。
前にも書いたが映画「アバター」や宮崎駿監督などは基本アニミズム。
アニミズムと言う言葉は、霊魂や精霊を意味する「アニマ」と言うラテン語から来ている。あの「アニメ」の語源である。
(続く)
それは人間が生まれてからだろうが実のところ分からない。
それは人類がいつごろ進化の過程で「人」となったのかハッキリしないから。
でも人類と共に宗教は生まれ育ってきたことは間違いないでしょう。
木の上で生活をしていた人類の先祖が地上に降り、木の実などからより大型の動物を狩猟によって食料にするようになった。
この過程こそが霊長類の一種でしかなかった人類の祖先がホモサピエンスへと変わっていった段階でもあったでしょう。
10万年前ネアンデルタール人が死んだ同族の者たちを埋葬していたことは明らかになっている。彼らは遺体を土に埋め想の上に石を乗せた。
どんな生き物も死んでしまう。それは自分も自分が愛した人たちも例外ではなく死んで行く。その現実を知ったとき人類は自分自身ではどんな抵抗をしてみせても無意味な力がこの世界に存在していることに気付いた。でも愛した人たちがこの世から完全に消え去ってしまうとは思いたくない。どこかで見守ってくれてると思いたい。
そこで死んだ人間の霊魂が、草や木や山、川、土地などなど森羅万象全てに宿るという考え方つまりアニミズムが生まれた。
前にも書いたが映画「アバター」や宮崎駿監督などは基本アニミズム。
アニミズムと言う言葉は、霊魂や精霊を意味する「アニマ」と言うラテン語から来ている。あの「アニメ」の語源である。
(続く)